小僧も、私も、そして私の母も、大好きな絵本たち。
“ぐりとぐらのともだち、だいしゅうごう!”というキャッチの通り、そんな大好きな絵本たちが沢山紹介されている「福音館書店『こどものとも』絵本の世界展」を、大丸梅田店で見てきました。
なんと言っても目玉は、ぐりとぐらの“たまごのくるま”!
絵本に出てくる乗り物に、本当に乗ってみたいって思ったこと、私は何度もあります。が、小僧はあっさりやってのけました!…中学生以上は乗っちゃいけなかったのさぁ(TOT)
小僧は「ぐりとおんなじ、あおいふく、きる!」と、この日のためにお気に入りの青いトレーナーを着るのを、ここ数日ガマンしてました。けなげなヤツめ。…その割りに、えらく大胆な乗り方をしていますが。
「はじめてのおつかい」に出てくる“筒井商店”実物大の再現も素晴らしい。
母は小僧に「ここで『ぎゅうにゅう、くださぁーい』って言って!」と催促しまくってましたが、小僧が言うことを聞かないので、私が「ぎゅうにゅう、くださぁーい」と言ってあげました。…この歳ではじめてのおつかいって、どうよ。
写真は撮りませんでしたが、「しょうぼうじどうしゃ じぷた」を描いた山本忠敬さんのアトリエが再現してあって、インテリアのような“仕事場”が興味深かったです。年代物の使い込まれた鉛筆削りの横に、ちょっと不似合いだけど和んでしまう赤いぬいぐるみ。木の自動車と、こちらも年代物のブリキの消防車。絵の具の瓶が並び、資料となる文献や写真集などが積まれ並べられ。
以上の3つが、この絵本展最大の“売り”だったのですが、わたくし、まんまと術中にハマっておりました。
他にもまだまだいろいろと。
ばばばあちゃんの編み物イスも、見事に再現。というか、そのまんま、という感じで、ばばばあちゃんがやってきて、編み物の続きをし始めそう。
ぐりとぐらの家のジオラマがあったり、「だるまちゃんとてんぐちゃん」のてんぐちゃんの持ち物を借りてきて(!?)くれてたり、一部ではありますが、絵本の平面の世界のモノたちが、立体化された限りなく本物に近いモノとして展示されていて、とても面白かったです。
「やこうれっしゃ」の全ページを開いて繋げての展示も見事でした。家では絶対に出来ませんから。何冊いるんだって話ですもの。
大好きな「こすずめのぼうけん」も、1枚だけですがパネルにしてあって、嬉しかったです。
「ちょっとだけ」の原画もありました。
全部について書くとキリがありませんが、とにかく面白くて楽しくて、童心に返っている自分と、絵本というものを冷静に俯瞰している自分とが、心地良く混在していました。
ミュージアムショップで「ぐるんぱのようちえん」のぐるんぱのぬいぐるみがいっぱい並んでいて、ちょびっとだけ惹かれたのですが…、ぬいぐるみがまた増えると大変なので、やめました。