こういう感想って、出演者には別に何の興味も意味もないことなんやろな、とは思うけど。
ホラー映画やった、ある意味。
康剛さんが出たはらへんかったら、きっと観に行かへんし観ようとも思わへんかったやろな、って思った。
ファンタジー映画やった、ある意味。
大森南朋くんは、きっと人が思い描く欲望の極みを体現した存在を演じてるんやろな、って思った。
だって、松本人志が標準語しゃべってる、ってだけでホラーやろ。
だって、興奮した時の恍惚の顔が歪んでいく、ってだけでファンタジーやろ。
あたしはたぶん、100歳過ぎても理解できへんやろな、って思ったけど。
あたしもたぶん、徐々に顔が歪んでいってんねやろな、とも思った。
不幸と、幸せ。
不運と、偶然。
苦痛と、恍惚。
ちゃうねんな、セクロスで得られる快感とは、たぶんちゃうねん。
一過性ではなく、積み重ねていくもの。
フォルダ分けではなく、上書き保存。
言葉では、うまいこと説明しきられへんし、文字にしたら、なんや陳腐なもんになってまう。
せやから映画にしたんとちゃうやろか、まっちゃんは。
パンフレットも、見本なしで、わざわざ封筒に入ってシールで封してあった。(写真右下)
隠されると見たくなる、モザイク処理とか袋とじとか、人間の心理を、捻ることなく真っ向勝負で突いてくるから、かなわんなあ。
あと、色。
カラートーンをセピアまでぐっと落として、あるようでないような色彩で描くことで、現実世界との差別化を促して感覚を部分的に麻痺させるような。
それから、音楽。
作品用に作られたものではなく、これまでに何処かで、あるいは確実に特定の場面で、聴いたことのあるものを並べることで、現実世界との融合化を促して感覚を部分的に覚醒させるような。
そうそう、ボンデージの制作に竹田団吾さんが参加したはんねんけど、なんか団吾さんのイメージとは違う、ゴテゴテしてへんめっちゃシンプルな衣装で、ちょっとびっくりしてみたり。
あたしは寺島しのぶ姐さんになりたいなあ。
それにしても。
ここ最近、ほんっっっま、白ブリーフ遭遇率が高過ぎるねんけど。
「謝罪の王様」でサダヲちゃんの、
「喧嘩番長フルスロットル」で康剛さんと南辻さんの、で、今回、大森南朋くんの。
…なんで?
さすがにときめかへんで、ブーメランとかボンデージファッションとちゃうかったら、もう。
っつか、そういう趣味は持ち合わせてへんので。
ノーマルなんが、したいだけ。
※追記※
書くん、忘れてた。
「揺れてる?」の意味、分かる。
要は、震災後の日本人が地震に敏感になってる、これまで以上に異常に、ってことを現したかったんやと、思うねんけど。
ちゃう?ちゃうか。…あっそ。
ん。
康剛さん出演シーンについて、書いてなかった。
康剛さん曰く、
@yuki88hd: @Satys_Press @vitis_labrusca 残念ながらビニールハウスの人ではないです(汗)
車ですf(^^;
この、車、って。
ラスト近くの、どっかん爆発する車の方を考えてたんだけど。
…DVD出たら、また確認やなぁ。