今月の「みんなのうた」、BUMP OF CHICKENです。
藤くんの愛情表現の手法が、目一杯にふんだんに盛り込まれた、逸品。
まさに“藤原基央”という“人”そのものを“歌”にした、そんな感じ。
昨日の金子みすゞさんとつながるような部分があるんだけれど、藤くんも、物事をいろんな角度や方向から見つめることの出来る、天才なんだと思う。
人ってさ、いつも矛盾を抱えて生きてて。
子どもでも大人でも、男でも女でも、きっと、そう。
物事だって、あっちから見たそれと、こっちから見たそれとは、同じだけれど、でも違う。
そんな世の中の、説明出来そうで出来そうにないけど出来る不思議を、ちゃんと“歌”に出来る人、なんだと思う。
それは物事の本質を突いていて、やり方次第では誰かを傷つけかねないのに、でも、BUMP OF CHICKENとして世に出た瞬間、オブラートに包まれてもいないのに、優しく伝わるんだ。
BUMP OF CHICKENは癒しにはならない。
胸に突き刺さる。
言葉遊びすら、突き刺さる。
でも、その痛みは、苦痛じゃない。
やわらかく、優しくて、愛にあふれてる。