今日の水泳教室でのBGMは、KEMURIの『77days』(写真右)でした。
今晩お通夜、明日お葬式の、上田現へのレクイエムに、私には思えて仕方なかったなぁ…。
KEMURIとは縁の深かった現ちゃん。
必死にクロールしながら、行けるものなら現ちゃんに会いに行きたい、とばかり考えていました。
…これを選曲した本人(Kっしー)は、そのことに気が付いてないようでしたけどね(^^ゞ
さて、そのKEMURI。
残念ながら、昨年末に解散してしまいましたが…。
私がその昔、EATmagazineという雑誌で記事を書いていたことがあるのというのは、
本家のProfileに書いておりますが。
実は、そこで初めていただいたお仕事が、KEMURIのデビューアルバム『Little Playmate』(写真左)のディスクレヴューだったのです。
そして、その短い記事がQUICK JAPANの編集者の方の目に留まり、当時スカコアの記事が書ける人が少なかったのか、スカコア特集で日本のスカコアバンドを紹介するページを、私が書かせていただきました。
そのQUICK JAPAN(今は亡きフィッシュマンズの佐藤くんが表紙です)が、こないだ天満橋のジュンク堂で、まだ売られているのを見つけた時は、驚いたなぁ。思わず小僧に「これ、かあさんが書いてん。」って見せちゃったよ。しかも旧姓だし(^^ゞ
さて、そのKEMURI。
プロフィールには、こうあります。
KEMURI とは・・・
“P・M・A”
(positive mental attitude=肯定的精神姿勢)をバンドの哲学としています。
それぞれのPMA(positive mental attitude=肯定的精神姿勢)に基づいて音楽を愛し、楽しんでいこうとしているバンドです。
PMA。
初めて聞いた時(『Little Playmate』のレヴュー原稿を書く時)は、正直、なんじゃそら、という感じでした。
確か、ボーカルでメインライターの伊藤ふみおくんが、アメリカを放浪した末に手にした精神論、だったような記憶があります。
2ndアルバムの『77days』には、実際に「PMA(Positive Mental Atitude)」というナンバーも収録されています。
でも、なんかよくわかんねえなあ、って…。
しかし、今になって思うのです。
肯定的な精神姿勢を持っていると、何があっても前向きでいられる。
それは、知らず知らずのうちに私の心の奥底に根を張っていて、私自身を支えてくれているのだ、と。
すごくポップに、元気いっぱいに、掲げられ歌われる「PMA(Positive Mental Atitude)」。
実はKEMURIは、数年前にとてつもない悲劇に襲われています。
それでも復活し得たのは、もちろん最終的には解散という道を選んだとはいえ、彼らにPMAがあったからこそなんじゃないか、と思うのです。
私も、ずっとずっと、大切にしたいと思っています。
否定するのは簡単だけど。
肯定するのは難しいこともあるけど。
それでもやっぱり、前を向いていたいから。