劇団維新派へのオマージュなんだろうか、この白塗りは、緩い白塗りだけれども。
前田悟さんがアクション指導だっ!
あ、すいません、三宅弘城さんが観たくて。大倉孝二くんも観たくて。
ナイロン、久々の公演ですよ。
ケラちゃんの描くナンセンス・コメディにすっかり慣れてしまっているからなのか、この不条理喜劇に声を出して笑うことはあたしにはほとんどなくて。
水野美紀ちゃんに三宅弘城さんなら、アクション期待できるよね。
なんていうか、うん、興味深いという方の面白い、だよね。
まともな人が誰1人としていない、ところどころまともなんだけどほぼほぼおかしいっていうのは、もはや定番で。犬山イヌコさんにしろマギーさんにしろ峯村リエさんにしろ村岡希美さんにしろ。
藤田秀世さんがかなり早くから出てた、うん。
アクションはマギーさんと小園茉奈さんだった。第2幕に。
全体の雰囲気に慣れてきて、少しは声を出して笑った。
それでも、ゲラゲラじゃないしクスクスでもない。
プロジェクションマッピングと舞台セットの融合とバランスは、相変わらず凄かった。
あと、音楽。でも、BGM的な音楽は一切なく。それは歌となって歌われて、それ以外はいたって静かな、うん、言うなれば静謐な、そんな印象。アタックの強さも感じさせるのに、ね。
三宅弘城さんに馬鹿を演じさせたら天下一品だと自分は思っているのだけれど、そのツボはたぶんケラちゃんも同じなのか(いやあたしが洗脳されただけなのか)今回も優しく温かく鬱陶しい馬鹿だった。
あ、大倉孝二くんは、いつも以上にイケメンで。みのすけさんは、いつも通りのおかしくて真面目で気が狂ったお父さんだった。
イヌコさんがすっごく可愛かった。リエさんもすっごく可愛かった。希美さんもすっごく可愛かった。
こんなに女性陣が可愛らしく描かれているなんて、ってくらい、可愛かった。
年に一度は、このケラちゃんの世界に埋もれないと、って思った。
決して楽しくはないけれど、でも、ぐさぐさと心に突き刺さるような刺激的ではない刺激を受けとかなくては。